都内の美容クリニック

クライアント概要
都内23区にある美容クリニックです。
AGA治療、妊娠線治療、クマ治療など複数の美容施術メニューを扱っています。
支援内容
都内の美容クリニック様において、リスティング広告を中心としたマーケティング支援を行いました。
当初、同クリニック様はリスティング広告・SEOメディア・比較サイト施策などを主な集客経路としていましたが、特にリスティング広告の費用対効果が大幅に悪化していることが課題でした。広告代理店に運用を委託していたものの、クリニック側のマーケティング担当者様がリスティング広告の知見に乏しく、代理店を十分に活かせていない状況が続いていました。
当社にご相談をいただき、ヒアリングと分析を実施。当初は、月額数百万円をリスティング広告費用に充てているにもかかわらず、顧客獲得コストが高騰し、利益につながらない状態でした。
さらに深く分析を進めると、広告単体での来院予約獲得単価の高騰に加え、より本質的な問題として、マーケティング施策と現場(クリニックのカウンセラー・事務担当)の連携が取れておらず、費用対効果を正確に可視化できていないことが明らかになりました。Web広告の管理画面上ではコンバージョンとして計測されていても、「本当に来院予約に繋がったのか」「実際に来院してくれたのか」「カウンセラーと話した結果、契約獲得率は何%なのか」といった最終的な費用対効果までモニタリングできていなかったのです。
そこで当社主導で、費用対効果を正確に計測する仕組みを構築しました。また、広告代理店との月1回の商談にも毎回同席し、第三者の観点からクライアント様・広告代理店とともに改善案を出し合い、施策を実行してPDCAを回していきました。競合が特に激しい分野のため一筋縄ではいきませんでしたが、少しずつ数値を改善できました。
費用対効果を正確に計測できる体制が整った後、さらに深堀りして分析を進めたところ、「リスティング広告での予約獲得単価の高騰」だけでなく、「カウンセラーによる契約獲得率の低下・波の大きさ」という新たな課題も浮上しました。広告だけが原因ではなく、カウンセリングによる成約率の悪化・ブレとのダブルパンチで、費用対効果が大きく下がっていたのです。
この課題は広告経由だけでなく、SEOメディアや比較サイト施策など、あらゆる施策において最終的にはカウンセリングを経て契約を獲得するため、早急に改善すべき重要なポイントでした。
そこで、カウンセラー全体の成約率ではなく、カウンセラーごとの成約率をモニタリングし、高い客単価が見込めるお客様には成約率の高いカウンセラーに優先的に担当していただくなど、成約率の面も丁寧にモニタリング・改善を行いました。
結果として、もともと大きな課題を抱えていたメインの治療メニューだけでなく、新規メニューにも横展開し、さらには新しい治療メニューも入念なリサーチのうえでスタートするなど、丁寧なマーケティングを行いながら事業を成長させる体制を構築することができました。月額数百万円だった広告費も、月額1,000万円以上の配信規模まで拡大でき、集客数UP・費用対効果向上にも貢献しております。
最終的には、当社がコンサルティング支援している期間中に、目的とされていたM&A(クリニック売却)に成功。当社は買収側企業のマーケティング部門に業務を引き継ぎ、プロジェクト終了しました。